2011年3月5日土曜日

早すぎた郷愁

旅程は目的地よりも重要だろうか?

KSの開発を形容するために、このむしろ手垢のついた表現を使ってみた。その後、この言葉は果たして妥当なのかと思い始めた。これまでのKSは長く曲がりくねった道程だった。ゲームそのものの開発に直接関係ない多くのことを行い、そして遭遇してきた。私たちにはお絵かきBBS、ファンイラスト、副プロジェクト、私たち自身も関わりを持とうとしている活気のあるコミュニティ、さらにネットで一緒に動画を見たり、ビジュアルノベル媒体について井戸端会議をしたりする、私たち自身の内輪の集まりもある。直接KSの完成に寄与しないとして、こうした二次的なものにどのような価値を見いだすことができるだろうか? KSの開発に関係のないKS関連の活動を行うのは時間の無駄だろうか? このブログを書くことのように。

もっとも大きな副次物であるコミュニティについては、4LS自身のものとより大きなKSコミュニティともに、プロジェクトにとても大きな力を与えてくれるものだと思っている。なぜプロジェクトがいまだに死に絶えないのかと疑問に思う人は多い。それは私たちが強情だからだが、もっと重要なのは、気にしてくれている人がいるから死に絶えていないと言うことだ。コミュニティというのは大事なのだ。

究極的には、旅程と目的地は不可分だ。目的となるゲームのリリースがなければ、私たちは目的もなしに無駄に時間を過ごしているだけ、ということになる。しかしこれまでに起きた様々なことの後では、そのリリースは旅路の末の甘美なご褒美なのだ。それぞれが互いに意味を与え合っているというわけだ。

- Aura

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